課外授業への講師の派遣が、箕面市の市立西小学校で始まりました。
東京都杉並区立和田中学校の特別授業「夜スペシャル(夜スペ)」をモデルにし
た取り組みです。
他にも2〜3市の教育委員会が導入を検討している様で、実施校は徐々に増えて
いきそうです。
初日は授業をはじめる前にガイダンスが行われました。
「人と比べられることがいやな人は〇、そうでない人は×と書き込もう」
他の質問と合わせて、その答えに応じて、児童達の性格を分類するためにした質
問です。
分けた後、それぞれに適したノートのとり方や勉強方法を記したシートを配った
そうです。とても面白い取り組みですね。
「『勉強しろ』といわれて頑張る子もいれば、やる気をなくす子もいる。(シー
トを持ち帰ることで)保護者の方々にもそれぞれの性格を把握しておいてもらい
たい」との事。
生徒だけでなく、保護者の方にもしっかりアプローチしていく事は本当に大切で
すよね。
西小学校で始まったのは英単語と漢字の2講座です。
森田雅彦校長は「漢字は国語力の基礎。英語の語彙を身に付けておくことは小学
校を卒業してからの勉強にも役立つはず」と期待を語られていました。
漢字の講座の目標は3月末までに約800字を暗記することです。
楽しみですね。
「ただ覚えるだけだとおもしろくないよね? 右脳を使いながら勉強していこう」。
講師の虫明彩子さんは、それぞれの字の成り立ちを部首の意味と合わせて説明さ
れました。児童達は、10個程度の漢字を数分間で覚えて、紙に書き出していく
というトレーニングを繰り返し行いました。
夜スペが有料なのに対して、大阪府の場合は講師への報酬は「まなび舎」の事業
費から支払われる事になっているので、児童生徒側の負担はゼロになる。また年
度内は新たに予算を組むことができないため、業者側が無償で派遣する形になる。
和田中校長時代に夜スペを考案した藤原和博・大阪府特別顧問は
「実際に始めてみれば、教員と講師が意外に役割分担できることが分かるだろう。
和田中の場合、互いに授業の見せ合いをするなど交流も深まった」
と話されています。